四季さまはプレイボーイが大嫌いなようです

前回の机破壊事件の後、四季映姫は日課(?)の説教をしに、

すぐに幻想郷中を飛びまわろうとしていた……が、その目論見は一端止められることになる。
閻魔の仕事は2交代制なのだが、四季様の相方が机の破壊状況を見て黙っていなかったのだ。
「とりあえず是非曲直丁の大事な備品だからね……状況を考えて壊したことは責任を問う必要ないと思うけど、机を直すまではちょっとここにいてもらえるかしら?
 書類とか面倒なのよ……。」
相方である彼女もまた閻魔ゆえ、事情は浄玻璃の鏡を通じて理解しているらしいが、事情を理解していてもどうにもならないことがあるらしい。
「仕方ありませんね……しかし、私が待つことには道理がいくのですが、なぜ貴女が待つのですか?
 時間が空いたのですから、それまで休んでおくことも私たちにとって善行の一つですよ?」
「聞きたいじゃない……是非曲直丁の机が壊れるほどの罪の重さを持つ罪人のことよ。」
彼女はわざわざ前回の事情を知ったと思われる浄玻璃の鏡を出しながら、その質問をした。
「また、余興ですか……いいでしょう。目の前のあなたたちにも、いい薬になるはずです。」
四季映姫は話し出す。恐るべき罪人の話を……。

「彼は……女たらし、と呼ぶべき存在でした。
物心ついた時から彼は女性に興味をもち、女性を篭絡するすべを磨きました。
彼は、自身の欲望のとおりに動き、彼の毒牙にかかった女性は数知れず……彼のせいで、多くの女性が不幸になりました。」

そこで彼女は一度言葉を切る。同じ女性として、許せないのだろう。

「彼の罪は万死に値するものですが……彼はその欲のせいで、身を滅ぼすことになります。
それこそが、彼の罪を完全に決定付けることになるのです。」
「そこで問題……でしょ?」
いきなり口を出す相方。
「ええ、彼の身を滅ぼした出来事とは何か? それを……貴方たちに問いましょう。」

というわけで、女たらしの彼の命を落とした原因とは何か?
ということでございます。

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