【回答・解説】
「やれやれ、自慢の机だったんですけどねぇ……」
四季様の机は、真っ二つに割れていた。
まるで、とても重い棒状のものを真ん中に叩き込んだかのようであった。
そう……棒状の、もの。
四季様のいつももっている勺(シャク)は、相手の罪の重さに比例して重くなる。
罪が重ければ重いほど、勺で叩かれた瞬間の痛みが増す仕組みなのだ。
壊れた机の真ん中には、罪人の罪で重くなりすぎた勺が刺さっていたのだ。
「うっかり手を滑らせて落としてしまった時は少し焦りました……
が、相手に罪の重さを知らしめるにはちょうど良かったでしょう。
その後の罪人も、これほどの重い罪を持ったまま死んだものがいるといえば、大人しく話を聞いてくれました。」
そういえば仕事部屋に並んでいる霊たちの進みが速かったけど……恐ろしい。
こういうとき四季様を閻魔なんだって思うよ。
「当然、これほどの罪を背負ったものは地獄行きです。
向こう数100年は、現世に転生させるわけには行きませんね……。」
うわぁ……四季様、かなり怒ってる。
「そろそろ休憩の時間ですね。少し説教しに行ってきましょう。」

それにしても……どれだけの罪を背負えば、勺があんな重さになるんだろう?

正解は「重罪を背負った魂を裁いたために重くなった四季様の勺を、四季さまがうっかり落としてしまった」でした。

トリップは#重罪。

あとがき

ウミガメwikiの良問アンケートでは意外と高い評価を受けている問題。
ネタ自体は母方の祖父の初七日終わって温泉入っている間に思い浮かびました。
温泉の中では四季さま問題が5題思い浮かんだけど、実際使ったのはヅラとこの問題前編後編。
後の二つは……出すのかなぁ? 1題はかなりしょうもない問題で、あと1題はもちっと調べてから出したい。