【回答・解説】
「この魔道書……いいえ、魔道書ですらないわね。この本のタイトルは、『GURPS MAGIC』。
TRPGと呼ばれる遊びに使われる本。」

「……TRPGという遊びから、説明する必要があるかしらね。
TRPGというのは略称で、本来は「テーブルトークアールピージー」と呼ばれるこれはパーティゲームの一種。
架空の世界を舞台として、その世界に生きる人格(キャラクター)を『会話』を中心に動かして物語を作るゲーム。

 普通、外の世界のゲームというものは、河童とかが使う『電気』ってエネルギーを使うものらしいんだけど、このテーブルトークロールプレイングゲームってのはそういったものは必要ない
……必要なのは人数、ランダム要素を発生させる装置、そして……この『GURPS MAGIC』のような、架空の世界を定義づけるゲームシステムね。
あとは想像力さえあれば、人妖かかわらず、このゲームをプレイすることが可能よ。」

「そして、この『GURPS MAGIC』は、どういった世界を定義づけるものなのか……それが、定められていないのよ。
あえて定義づけるなら、『魔法のある世界』ならどれでも可能、といったところかしら。」

「そのためには、『GURPS』というシステムから説明しないといけないわね。
名前の由来は『Generic Universal RolePlaying System』 
……簡単に要約すると、『あらゆるジャンルをプレイすることが可能なゲームシステム』といったところかしら。
架空の世界を定義づけるための骨格を作り、そこから肉付けをすることで架空の世界を作る……この『GURPS MAGIC』も肉付けにあたるシステムね。」

「この本を最初に読んだときは驚いたわ……魔法の『名前』と『説明』、それによく分からない専門用語だけが並んでいて、呪文の詠唱文が一切書いていないのだから。
時たま『ルビー』が必要とか書いてあるぐらいで、まるで『魔道書』なのに本当に『魔法』を唱えさせる気がないみたいだったから……。」

「何故私がこの本を読んでいたか……って?
興味を持ったのよ……レミィが。
これから、さっき言っていたTRPGをやってみようというのね。
無論、レミィがゲームマスター(GM)ね。」

というわけでトリップは#ガープスマジックでした。

元ネタは特になし、でも解説の最後のくだりは絵版からです。

初めて作ったウミガメ。
マニアックすぎるとの評判を受け、次からは割と分かりやすいものを作り始めました。
でも、しっかり評価してくれるひとがいたのは有難かったです。